ウクライナ男性の平均寿命は66歳=専門家

ウクライナ人男性の平均寿命は66歳。これは、西欧各国の平均より11歳低い数字である。

28日、在ウクライナ・スイス協力オフィスのニコラス・ギガス副所長が国家非感染性疾患(NCDs)会議の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ギガス副所長は、「平均寿命が66歳というのは、極めて低い数字であり、西欧諸国と比べると11歳低い。これは危惧すべき統計数字であり、この数字の裏には人の悲劇がある。それは、亡くなったりNCDsにかかる人にとってだけでなく、より寿命の長い女性にとっても悲劇である。女性たちは、生の終わりを孤独に過ごすことになる。そして、彼らは孤独なだけでなく、夫のサポート、財政面の支援を受けることなく暮らすことになるのだ」と発言した。

ギガス副所長は、死因の多くがNCDsであり、健康な生活スタイルを維持することで防げるものだと指摘した。

また、世界保健機関(WHO)ウクライナ・オフィスのヤルノ・ハビフト代表は、ウクライナの男性の平均寿命は女性より10歳低いことを指摘し、それが家族、社会、生産性に影響を与えていることを指摘した。

同代表は、2017年にNCDsで亡くなった男性の約30%が、30~65歳の就業可能なグループに属していたと説明した。また、同代表は、ウクライナの30~70歳の死亡率は、他の欧州の国々と比べて著しく高いこと、また男性の死亡率が女性の約2倍であることを指摘した。そして、死亡例の約90%がNCDsを原因とするものであると説明された。

NCDsとは、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度な飲酒などの原因により疾患であり、生活習慣の改善により予防可能なものとして定義されているものである。狭義では、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患が含まれる。ウクライナは、NCDsによる死亡率が高いことが知られている。