ウクライナのイスラム教指導者、クリミアの新設モスクを訪問しないよう呼びかけ

ウクライナ・イスラム教徒共同体「ウンマ」の指導者(ムフティー)であるサイード・イスマヒロウ氏は、世界の宗教関係者に対して、被占領下クリミアにて新設されるモスクを訪れないよう呼びかけた。

19日、イスマヒロウ指導者が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

イスマヒロウ氏は、「すべてのイスラム関係マスメディアが、昨日の被占領下クリミアで建設中の大モスク開設式に関するプーチンの発言を伝えた。私たちは、誰がこのクリミアのモスクの開設式を訪れるか、合法的手段で入域したかにつき、注意深く追っていくことになる」と発言した。

また、同氏は、被占領下クリミアのこのモスクの開設式に、すでに複数の国の政治・宗教指導者が招待されていると指摘し、同時に「私は、何よりまず全てのムフティー、宗教指導者、宗教活動家に対して、クリミアがウクライナ領であること、そして、ウクライナの許可なくクリミアを訪問することは犯罪であり、ウクライナの国境侵害であることを喚起したい」と指摘した。

イスマヒロウ氏はまた、イスラム教関係者がクリミア訪問によりイスラム教の倫理的規範とウクライナの国境を侵害することがないこと期待していると表明した。