「もう充分」=ゼレンシキー宇大統領、ロシアの製油所への攻撃再開に言及
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアの製油所への攻撃を再開したと発言した。
ゼレンシキー大統領がFTとのインタビューの際に発言した。BBCがキャリーして報じた。
ゼレンシキー氏は、ウクライナは米国の要請を受けて3日間にわたりロシアの製油所への攻撃を控えていたが、ロシアはウクライナのエネルギー・インフラを攻撃し続けていたと指摘した。
そして同氏は、「(編集注:ロシアの製油所への攻撃に関する)禁止は取り除かれた。私たちからは、もう充分だ」と発言した。
その際同氏は、ウクライナには「エネルギー停戦」を遵守する準備があったものの、ロシアがウクライナの企業やエネルギー施設を攻撃し続けたとし、ロシアの攻撃により、数十万人のウクライナ国民が電力のない状態に置かれたと伝えた。
同氏はその上で、米国が防空システム「パトリオット」用のミサイルをより多く提供することを条件としてのみ、ウクライナはロシアの石油インフラへの攻撃停止に同意すると述べた。
その他同氏は、ロシアの攻撃に関するインテリジェンスの共有の停止や、ウクライナ軍人が使用する衛星通信「スターリンク」の動作速度の低下の情報に関しては、米政権関係者がウクライナ政権幹部に対し、「もしあなた方が(編集注:ロシアの製油所への)攻撃を停止しないのであれば、私たちはインテリジェンスをブロックする」と警告してきたと語った。
なお、FTは、当初「スターリンク」の動作速度の低下は技術的障害によって引き起こされたとの推測があったと指摘しつつ、しかし、同社所有者のイーロン・マスク氏はそのような説明を否定し、トランプ政権の関与を示唆した。
ゼレンシキー氏は、インタビューの際に「スターリンク」の動作障害について、「これは技術的問題ではなく、意志の問題だった」と述べた。
その他同氏は、トランプ米大統領はプーチン氏のような強権的指導者に共感を抱いているとの見方を示した。
トランプ氏とプーチン氏がロシアの軽油燃料供給に関して合意し、ゼレンシキー氏などが批判した、過去1週間の出来事と、その後のウクライナと米国の関係修復の見通しについて、ゼレンシキー氏は、それは自らの手中にないことだと強調した。
同氏はその際、「私たちは私たちの関係において何も破壊していない」と発言した。
米国とロシアの間の最近の合意について、同氏はさらに、「問題は、次の合意がいつになるかということになる。もしかしたら、それはガスに関するものになるかもしれない。間違いなく、それはガスだろう」と述べた。