オルバーン当時ハンガリー首相がウクライナの現金輸送車差し押さえを直接命令=調査
ハンガリーの報道機関「テレックス」は、3月、同国の当時の首相オルバーン氏がウクライナの現金輸送車を担当者ごと差し押さえるよう直接命令を下していたと報じた。
ブルームバーグがテレックスを引用して報じた。
テレックスが状況に詳しい複数の関係者の話をもとに報じたところによると、当時、失敗に終わった反ウクライナ的な選挙運動の真っ最中にあったオルバーン氏は、約8000万ドルの現金と9キログラムの金を運んでオーストリアからハンガリーを経由してウクライナに向かっていたオシチャド銀行のワゴン車2台を差し押さえるよう、直接命令を下したという。記事によれば、この作戦の背後には情報機関を管轄していた首相府の存在があったという。
オルバーン氏の広報担当者であるハバシ氏は、コメントの中で、前政府の閣僚たちは常に法律を遵守し、当局は没収の際、合法的に行動したと主張した。
マジャル現ハンガリー首相は、メディアでのこの情報に既に反応しており、オルバーン氏が情報機関をどのように運営していたかについて説明責任を果たすべきだと述べた。
またマジャル氏は3日、Xアカウントにて「オルバーン氏は、法執行機関及び情報機関を個人的に管理していた。同氏は家宅捜索を実施するか否か、捜査を延期するか否かを決定することができた」と書き込んだ。
マジャル首相の属する「ティサ」党は現在ハンガリー議会で絶対多数の議席を有しており、マジャル氏は16年間続いたオルバーン氏の権威主義的で腐敗した体制を解体すると表明している。同氏はまた、オルバーン氏の非リベラル的体制の活動を解明するため、既に議会調査委員会を設置した。計画には、大統領、検事総長、最高裁裁判官といったオルバーン氏に政治的に近い人物の排除、諸文書の開示、盗まれた国家資産を回収するための機関の創設が含まれている。マジャル首相は責任者を処罰することを約束している。
ウクライナ側の代理人を務めるロラント・ホルバト弁護士によると、ハンガリー当局は現在、オシチャド銀行の車両の差し押さえ、特にウクライナ人7人の不当な拘束について捜査を行っているという。ハンガリーでの議会選挙後、検察は速やかに全ての容疑を取り消し、押収された資産を返還していた。