ゼレンシキー宇大統領とEU幹部、900億融資と第20次対露制裁の承認を歓迎

ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、キプロスにて欧州連合(EU)のコスタ欧州理事会議長とフォンデアライエン欧州委員会議長と会談し、900億融資と第20次対露制裁の承認を歓迎した。

コスタ欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員長、ゼレンシキー宇大統領による共同声明が欧州理事会のウェブサイトに掲載された

声明には、「4月23日、コスタ欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員長、ゼレンシキー・ウクライナ大統領は、EU非公式首脳会合に先立ち、ニコシアで3か国会談を行った」とある。その際3者は、2025年12月の欧州理事会の決定に従い、2026年及び2027年に際した900億ユーロのウクライナへの融資を共同立法機関が本日承認したことを歓迎した。

声明ではまた、「ウクライナ支援融資は、緊急の予算及び防衛ニーズを満たし、ロシアの攻撃に直面する中でウクライナの強靭性を維持することを可能にする」と説明されている。

さらに3者は、融資の迅速な実現の重要性を強調し、第2四半期に最初のトランシュが実行されることへの期待を表明した。同時に、第三国に対してウクライナの残る資金不足を埋めるための協力を呼びかけた。

3者はまた、対露第20弾制裁パッケージの採択を歓迎した。声明には、「これらの制裁は、ロシアのエネルギー収入の削減、銀行システムの制限、影の船団の活動制限を目的としている。3者は、ロシアが侵略を停止し、和平に向けた意味ある交渉に従事するよう、さらなる圧力をかける必要性を強調した」と書かれている。

3者は、ウクライナがEU加盟に向けて達成した大きな進展を高く評価し、交渉クラスターの遅延ない開始を呼びかけた。

さらに3者は、ウクライナ議会が先日、ウクライナ支援メカニズム「ウクライナ・ファシリティー」の一環でのさらなる融資を解除するために必要な法案を採択したことを歓迎した。その際3者は、困難な環境下でウクライナが現在までに達成した改革の進展を強調した上でさらなる努力を促している。

3者は、国際パートナーたちと協力し、ウクライナのエネルギー・インフラの緊急修理及び復興、並びに来冬を見据えたエネルギー・システムの強靭性強化を支援するというEUのコミットメントを再確認した。

その他、チョルノービリ原発事故から40年を迎えるのを前に、3者は欧州における核の安全の重要性を喚起し、ロシアに対してウクライナの原子力施設への攻撃及び占拠を止めるよう呼びかけた。

最後に、3者は、EU、ウクライナ、カナダの共同開催により、5月11日にブリュッセルで「ウクライナの児童の帰還に関する国家連合」のハイレベル会合が開催されるという発表を歓迎した。

これに先立ち、欧州連合(EU)は、900億ユーロの2026年から2027年にかけての対ウクライナ融資の提供と第20次対露制裁パッケージを承認していた

ゼレンシキー氏は本日、900億ユーロの支援融資解除及び対露第20弾制裁パッケージの承認を受け、キプロスで開催されている欧州理事会の非公式会合に対面で出席している。

写真:ウクライナ大統領府