ウクライナは「トルコストリーム」付近の爆薬事件に関与せず=セルビア情報機関
セルビアのヨヴァニッチ軍事保安局(VBA)局長は、セルビアとハンガリーを結ぶ天然ガスパイプライン「トルコストリーム」付近で爆薬が見つかった事件について、ウクライナは関与していないと述べた。
ヨヴァニッチ氏はこの発言により、ウクライナの関与をほのめかしたハンガリーのオルバーン首相の主張を否定した。ポリティコが報じた。
記事には、ハンガリーのオルバーン首相と親密な関係にあるセルビアのヴチッチ大統領が5日、セルビアから隣国ハンガリーへロシア産天然ガスを輸送するパイプライン付近で「破壊力のある爆薬」を当局が発見したと発表した。オルバーン氏は同日、国家防衛評議会の緊急会合を招集した後、セルビアのヴォイヴォディナ州で「破壊作戦」が摘発されたと述べ、公式な非難こそ避けたものの、同事件をウクライナと関連付けた。オルバーン氏は、ウクライナは「欧州をロシアのエネルギー資源から切り離すために長年画策してきた」国であり、ハンガリーにとって「直接的な脅威」だと主張した。
しかし、セルビアのヨヴァニッチ軍事保安局(VBA)局長は5日夜、この破壊工作を「ウクライナ側が組織しようとしたというのは事実ではない」と発言した。また、同氏によれば、この工作には「特別に梱包され、密封された爆薬と起爆装置」が使用されていたという。
同氏は、「爆薬の刻印は米国製であることを示している。(編集注:しかし、)爆薬の製造者が必ずしも依頼者や実行犯であるとは限らない」と述べた。
今回の破壊工作に関するオルバーン氏の主張は、次の日曜日の議会選挙でオルバーン氏を退かせようとしている最大の対抗勢力であるマジャール氏にも懐疑的に見られている。マジャール氏は、ハンガリーのエネルギー安全保障とウクライナとの激しい敵対関係を自身のキャンペーンの根幹に据えているオルバーン氏が、オルバーン氏の党「フィデス」の支持率低下を受けて、セルビアとロシアの協力を得て偽旗作戦を行った可能性があると指摘した。
マジャール氏は、「もしオルバーン氏とそのプロパガンダが、この挑発を選挙目的で利用するならば、それはあらかじめ計画された偽旗作戦であることを公に認めるようなものだ」と発言した。
写真:AA