ハンガリー首相、ウクライナの独立と主権を疑う発言 シビハ宇外相がコメント
ハンガリーのオルバーン首相は29日、ウクライナの領空へハンガリーの偵察用無人機が侵入した事例への非難に答える中で、ウクライナは主権国家ではないと発言した。
オルバーン首相がポッドキャスト番組出演時に発言した。ロイター通信が報じた。
オルバーン氏は、「ウクライナはハンガリーと戦っていない、同国はロシアと戦っている」と述べた後、ウクライナは「東方国境の無人機のことを気にすべきだ」と付け加えた。
また同氏は、「私は自分の閣僚たちを信じているが、それが確かに数メートル飛んで行ったことを推測したとして、それが何なのだ? ウクライナは独立国家ではない。ウクライナは主権国家ではない。ウクライナは私たちから資金を投入されており、西側が同国に資金や武器を提供しているのだ」と発言した。
これを受けて、ウクライナのシビハ外相は、Xアカウントにて、オルバーン氏はロシアのプロパガンダの影響下にあり続けているとコメントした。
シビハ氏は、オルバーン氏がハンガリーから複数無人機がウクライナの領空に侵入したことを認めたことは「良いニュース」だと形容した。
同時に同氏は、「しかし、悪いニュースは、(編集注:オルバーン)首相がロシアのプロパガンダに毒され続けていることだ。私たちは、彼がロシアのエネルギーからの依存を脱してから、国家主権と独立に関する彼の意見を聞きたいと思う。それ(編集注:ハンガリーのエネルギー依存脱却)についてはトランプ米大統領や欧州のパートナーたちが繰り返し強調してきたことだ」と指摘した。
同氏はさらに、ハンガリーのシーヤールトー外相に対して、シビハ氏が公開したウクライナ領空を飛行したハンガリーの無人機の飛行ルートを示した地図をシーヤールトー氏が「フェイクだ」と読んだことにつき、「シーヤールトー外相、あなたの『フェイク』という投稿はどうなっている?」と質問した。