ラヴロフ露外相、NATOとEUがウクライナを利用してロシアに「宣戦布告した」と主張
ロシアのラヴロフ外相は25日、ロシアに対する「真の戦争」の布告のためにウクライナを利用しているとして北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)を非難した。
ラヴロフ外相が国連で開かれたG20外相会合の際に発言した。ロイター通信が報じた。
ラヴロフ氏は、「もう一つの明白な例は、集団的西側によって引き起こされたウクライナ『危機』であり、その結果、NATOとEUが(中略)既に私の国に対し真の戦争を布告し、直接それに参加していることである」と述べた。
記事では、ラヴロフ氏の国連での発言は、トランプ米大統領がロシアに対してより厳しい姿勢を示し、特にウクライナの軍事的努力を評価し、NATO同盟国が自国の領空に侵入するロシアの航空機を撃墜すべきだと表明した2日後に、行われたものだと指摘されている。
その際、ラブロフ氏は、トランプ氏の発言には触れず、代わりに、2022年2月にロシア軍が全面的な侵攻を開始して始まったウクライナにおける戦争について、西側の行動こそがその戦争を「引き起こした」というロシアの立場を繰り返したことが喚起されている。