ウクライナ、中国船舶の被占領下クリミアへの入港につき口上書を送付

ウクライナ外務省は23日、中国籍船「ヘン・ヤン9」の一時的被占領下ウクライナ領クリミアへの入港を断固として非難し、国際法及びウクライナ国内法の重大な違反として評価すると発表した。

ラジオ・スヴォボーダが報じた

在中ウクライナ大使館は、中国外務省に口上書を送付したという。ウクライナはまた、この件を国際海事機関(IMO)に報告したとある。

ティーヒー外務報道官は、声明にて、「特別な怒りを覚えさせられるのは、中国の会社『グアンシー・チャンハイ』が所有するこの船舶が、故意に航路に関する虚偽の情報を送信して自らの移動を隠蔽しようとし、意識的な違反の性質を裏付けている事実である」と述べている。

ティーヒー氏はまた、中国の船舶の行動は、ウクライナの主権と領土一体性、及び国際法の基本的な規範への軽視の証拠だと強調した。

ウクライナは中国に対し、今後類似の事件を防ぐための緊急の措置を講じるよう、また中国企業がウクライナの一時的被占領地で占領当局と協力しないというこれまでに表明された政策を遵守するよう要請した。

ウクライナ外務省はまた、ウクライナが自国の領土一体性と主権の全ての違反に対しては、とりわけ「関与した個人と法人に対する制裁を導入することによって」然るべく対応する権利を留保すると強調した。