「有志連合」首脳会合開催 「各国の安全の保証への貢献準備を協議した」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー宇大統領は4日、パリにおける対面とオンラインでの計30か国参加を得た上で、ウクライナに関する「有志連合」首脳会合が開催されたと報告した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、30か国以上の同会合参加者は皆、「この戦争を信頼できる平和と永続的な安全で終わらせたいという願望で一致している」と伝えた。
また同氏は、「陸、海、空、サイバー空間での安全の保証において、各国の貢献準備について詳細に協議した。立場を調整し、安全の保証の要素を協議した。私は、主要な安全の保証は強力なウクライナ軍であることへの理解につき、一人一人に感謝している」と報告した。
同氏はさらに、ロシアが交渉プロセスを長引かせ、戦争を継続するために、あらゆることを行っていることにつき、「私たちは同じ見方をしている」と指摘した。そして同氏は、「ウクライナ支援を拡大し、対露圧力を強化せねばならない。今、欧州連合(EU)の第19次制裁パッケージの準備が続いている」とした上で、「日本も制裁措置に取り組んでいる」と別途言及した。
その上で同氏は、現在の取り組み、ウクライナ支援につき謝意を伝えた。さらに同氏は、トランプ米大統領にも、「この戦争終結のためのあらゆる努力、米国によるウクライナ支援の確保の準備」につき別途謝意を述べたいと伝えた。
ウクライナ大統領府広報室も今回の首脳会合につき公表した。
発表によれば、今回の首脳会合に対面で出席したのは、ストゥブ・フィンランド大統領、デウェーフェル・ベルギー首相、フレデリクセン・デンマーク首相、スホーフ・オランダ首相、トゥスク・ポーランド首相、フォンデアライエン欧州委員会委員長、コスタ欧州理事会議長、ウィトコフ米大統領特使。
オンラインで参加したのは、キプロス、リトアニア、ルーマニアの大統領、オーストラリア、アルバニア、ブルガリア、英国、ギリシャ、エストニア、アイルランド、スペイン、カナダ、ラトビア、ルクセンブルク、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガリア、スロベニア、クロアチア、チェコ、モンテネグロ、スウェーデン、日本、ドイツ、イタリアの首相、NATO事務総長、トルコ副大統領、オーストリア外相、アイスランド外相。
参加者たちは、各軍の最高司令官や軍関係者が実務的枠組みについて行ってきた作業を評価した上で、首脳たちは「政治的枠組みに移行すべき時が来た」ことで一致したという。
会合ではまた、安全の主要な保証となるのは強力なウクライナ軍であることが指摘されたとある。さらに、35か国それぞれが、陸、海、空、サイバー空間におけるウクライナの安全を保証するために、どのような貢献を行う準備があるかにつき特別な注意が払われたと報告されている。
さらに、ウィトコフ氏は、米国もまた支援を確保すると明言した、と書かれている。
なお、日本の石破首相は同会合にオンラインで出席した。その際石破首相は、今は「有志国が一致団結し、ロシアから前向きな対応を引き出していくために注力すべき時」だとし、「ウクライナの安全の保証」に関する国際連携では、日本は、「引き続き国際社会と連携し、官民一体の復旧・復興支援等を推進していく」と発言した。
追加(9月4日17:38):ウクライナ大統領府発表分を追加。