米国はウクライナに領土譲歩の圧力をかけていない=ウクライナ政権高官
ウクライナのイェルマーク大統領府長官は29日、米国からウクライナに対して領土譲歩に関する圧力はないと発言した。
イェルマーク大統領府長官が同日のウィトコフ米大統領特使との会談後のオンライン記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
イェルマーク氏は、「(編集注:関連する)全ての会話をすぐに止めることが非常に重要だ。米国側からは誰も、何らかの領土に関してウクライナに対して圧力をかけていない」と発言した。
また同氏は、ウクライナは和平プロセス、とりわけウクライナ・米国・ロシアの首脳会談への準備があると指摘した。
同氏はその際、「イスタンブルから(編集注:今年5月のイスタンブルでの協議)、ゼレンシキー大統領は『どのような交渉フォーマットでも、どのような場所ででも、私は準備がある』と完全に一貫して話している」と強調した。
その他同氏は、自身は最近、ウメロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記、スヴィリデンコ首相と一緒に、カタール、サウジアラビア、スイスといった国を訪問したと伝えた。そして同氏は、「私たちは、いつでもそのような会談を受け入れる準備があると述べた国々を多く訪問した。つまり、私たちは改めて、ロシア以外の皆が準備できていることを示したのだ」と述べた。
これに先立ち、29日、ウクライナのイェルマーク大統領府長官とキスリツャ外務第一次官は、米国のウィトコフ大統領特使と会談していた。キスリツャ氏は、会談は非常に建設的に行われ、双方はウクライナ・米国両大統領の合意の実現手段について協議したと報告している。