ウクライナをこれ以上制圧しないという約束は譲歩ではない=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は25日、ロシアによるこれ以上ウクライナを制圧しないという約束は譲歩ではないと発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪れたドイツのクリングバイル副首相との会談前に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ロシアの譲歩に関してだが、私はそれについて知らない。私は、ロシア側から聞こえた、彼らがさらにウクライナを制圧しない準備があるというのは、譲歩だとは思っていない。私は、ロシアが支配していない、その能力のない領土から撤退することを私たちに提案するというのを譲歩だとは思わない。その話が全て国際法から外れているというのは言うまでもなくだ」と強調した。
また同氏は、自身はトランプ米大統領にそのようなウクライナの立場を伝えたと補足した。その際同氏は、ウクライナは無条件停戦案からウクライナ・ロシア・米国三者首脳会談まで、米大統領のあらゆる和平イニシアティブを支持してきたと指摘した。
同氏はそして、「私たちは、三者会談はあり得るという見解に達した。ロシアは私たちがそれを支持するとは思っていなかったし、彼らは再び会わない理由を見出している。二者フォーマット、その後三者フォーマット、という代替が提案された。そして、ウクライナはまた無条件にその会談の構造を支持した。(中略)現在彼らは再び、戦争終結を邪魔する何かを見つけようとしている」と発言し、その上で、ロシアが首脳会談に同意しない場合は米国からの「然るべき措置」を期待していると述べた。