ロシアは首脳会談が生じないように全力を尽くしている=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、ロシアはウクライナ・米国・ロシアの首脳会談が生じないように全力を尽くしていると発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウを訪れたルッテNATO事務総長との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「首脳級でこそ、戦争終結のための問題が解決できるのだが、しかし、今私たちは、ロシアが(首脳)会談が生じないように全力を尽くしているのを目にしている。ウクライナは、ロシアと違い、首脳とのどのような会談も恐れていない。私たちは、最大限生産的に活動する準備がある」と発言した。
また同氏は、「ロシア側のほんの少しでも生産的な立場を確保する上での」パートナーたちの支援を期待していると述べた。
そして同氏は、「彼ら(編集注:ロシア)を外交へと追い詰めねばならず、彼らがこの戦争の外交的解決に同意せず、戦争終結を望まないなら、真に強力な制裁が必要だ。私たちは、パートナーたちからの強力な(編集注:制裁)パッケージにとても期待している」と伝えた。
同氏はさらに、「ロシアが会談からさらに隠れることのできないように、あらゆることを行わねばならない」と指摘した。
その際同氏は、「私たちは、米国による、前進する準備があるとの強力なシグナルを見ている。欧州や『連合』内の他の国も望んでおり、助けてくれる準備がある。私たちはそれにつき感謝している」と発言した。
これに先立ち、ロシアのラヴロフ外相は20日、ロシアのプーチン氏とウクライナのゼレンシキー大統領の会談の可能性について、ロシアはどのような会談フォーマットにも準備があるとしつつ、「然るべき準備が必要だ」とも述べていた。その際同氏は、「私たちはどのようなフォーマットへの準備もあるが、最高レベルでの会談となると、首脳会議が状況を悪化させることなく、私たちが継続する用意のある交渉に本当に終止符を打つために、あらゆる予備的な段階で綿密に準備する必要がある」と語っていた。
同氏はまた、ワシントンでの米宇欧州首脳の会談の際に、トランプ氏がプーチン氏に電話をかけた際の最近の会話で、プーチン氏は「代表団のレベルを上げることを検討するよう提案した」と発言していた。
そして同氏は、ロシアは、ウクライナとロシアが政治的問題をはじめとする、平和的情勢解決の様々な側面を議論できる様々な作業部会の「設置を主導した」とも発言していた。