「有志連合」、トランプ氏との会談の優先事項を協議=マクロン氏
フランスのマクロン大統領は17日、ワシントンでのトランプ米大統領との会談を前に、欧州の首脳たちとウクライナのゼレンシキー大統領などの参加した「有志連合」のオンライン会合の議論の主な内容について報告した。
BBCが報じた。
マクロン氏は、翌日(18日)トランプ米大統領との会談で議論する予定の優先項目について、2時間以上話したと伝えた。
そして同氏は、会合参加者は「米国とウクライナとEUを結束させているもの」についてトランプ氏に思い出させたいと思っており、平和と、ロシアが「国際法と領土主権」を尊重することへの共通の願いに言及した。
同氏はさらに、「有志連合」は「選出されたウクライナの代表者抜きに領土に関する議論を行うことはできない」ということを改めて伝えた。
同氏は加えて、「私たちの計画は、平和と国際法の側に誰がいるかを示しつつ、統一の戦線を提示することだ」と述べた。
その際同氏は、今弱さを見せることは「将来の紛争の土壌を築く」ことになり得ると警告した。
同氏はその上で、ウクライナにおける戦争を終わらせるために、今こそ「新たな外交局面」に移行する時だと強調した。そして同氏は、欧州の安全は、この紛争と密接に結びついており、欧州の首脳たちは自国の国民を最も良い形で代表するために、交渉の席に着かねばならないと主張した。
その他、記者から、ロシアの首脳プーチン氏がウクライナでの戦争終結を望んでいると思うかと質問されると、マクロン氏は「思わない」と返答した。
また同氏は、ウクライナには強力な軍隊が必要だと繰り返した。
同氏は最後に、「もし今日私たちが強くならなければ、明日、私たちは高い代償を払うことになる」と訴えた。
なお、17日、英・独・仏の主導で「有志連合」オンライン首脳会合が開催された。ゼレンシキー宇大統領は、会合に参加した諸国の首脳全員が、ウクライナの独立と主権に対する明確な支持を表明し、国境を力により変更することに反対したと伝えた。
同会合には、日本の石破首相も出席した。