ゼレンシキー宇大統領、トカエフ・カザフスタン大統領と電話会談
ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、カザフスタンのトカエフ大統領と電話会談を行い、トランプ米大統領との外交活動や欧州パートナーたちとの合意について報告した。
ゼレンシキー大統領がXアカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「トカエフ・カザフスタン大統領と良好で中身のある会話を行った。ウクライナの人々、私たちの独立、ウクライナの主権、領土一体性への支持につき感謝している。私たちはそれをとても評価している。確かに、国際法、国連憲章の基本原則、良識、すなわち、国境、国家の領土一体性、全ての民の尊厳への尊重が支配的でなければならない」と指摘した。
そして同氏は、「何らかの独立国家を単なる『領土』とみなして、それを分割しようとするのは、あらゆる(編集注:国の)人々にとって極めて危険だ。歴史が何度も示してきたことだが、1国に対するそのような不正義を許してしまえば、それはそこで終わらないのだ」と強調した。
同氏は、だからこそ全ての国家が、ウクライナの人々の主権の尊重に基づいた、ウクライナにとっての公正かつ永続的な平和を達成することが重要なのだと述べた。
その他同氏は、トカエフ氏に対して、トランプ大統領や欧州パートナーたちとの外交活動や、達成された合意について報告した。
同氏はその際、「前日、安全保障補佐官会合があり、欧州の立場が調整された。戦争は、信頼できる平和によってできるだけ迅速に終結せねばならない」と伝えた。
同時に同氏は、「残念ながら、ロシアは、戦闘行為を長引かせるためにあらゆることを行っており、言及された期限に反して殺戮停止を拒否し、地上で攻勢のためにより有利な場所を得ようとしている。ロシアのそのような破壊的行動は止められねばならない」と訴えた。
同氏はそして、「ウクライナは真の平和のためにあらゆるパートナーたちと最大限生産的に活動する準備がある。ウクライナに関する問題は、ウクライナの参加を得た上で決められねばならない。全てのパートナーたちがそれを理解している」と述べた。
同氏は、両首脳は、連絡を取り続け、国と人の関係を維持するために活動していくことで合意したと伝えた。
写真:大統領府