米国はロシアから終戦に関する明確な条件を初めて受け取った=ルビオ米国務長官

米国のルビオ国務長官は6日、同国はロシア連邦から対ウクライナ全面戦争の終結に関するあり得る条件に関して初めて明確なシグナルを受け取ったと発言した。

ルビオ国務長官が、ウィトコフ米大統領特使のモスクワでのプーチン氏との協議後に、フォックスニュースとのインタビュー時に発言した

ルビオ氏は、初めて、「ロシアが戦争を終わらせるために何を要求する可能性があるか」が明らかになったとしつつ、ロシアの条件そのものには言及しなかった。同時に同氏は、「ウクライナ人が本件について発言権を持つのは明らかだ」とも強調した。そして同氏は、「私たちは2つの当事者と2つの立場を、(中略)トランプ大統領が関わって、成功を収めることができるほどに、近付ける必要がある」と発言した。

同氏はさらに、トランプ大統領はウィトコフ氏の報告の後に欧州の複数の国の首脳と協議を行い、交渉の状況について報告し、また次の段階の準備を主導したと述べた。

そして同氏は、「もし物事がさらに進展していけば、非常に近い将来、大統領はウラジーミル・プーチン氏とゼレンシキー大統領と会談する機会を得るだろう」と述べた。同時に同氏は、「しかし、それが実現する前には、多くのことが生じなければならないことも明らかだ」とも補足した。

同氏はその際、会談が来週になるかどうかはわからないと述べた。同氏は、「多くのことが、私たちがどこまで進展させられるかにかかっている」とし、それはもしかしたら数時間、数日、数週間かかる可能性があるとと指摘した。同氏はまた、「私たちは正に今それに取り組んでいるところだ」と付け足した。

加えて同氏は、交渉の主題は和平条件の協議のための進展の一部となるべき停戦の条件だと強調した。

同氏は続けて、「ある時点で、停戦がそのプロセスの一部とならねばならない。なぜなら、互いに撃ち合っている間に和平協定の詳細について協議するのは難しいからだ。ある時点で停戦がそのプロセスの一部とならねばならない」と述べた。

同時に同氏は、理想的には、短期で停戦に移行し、その期間を最終的な戦争終結に利用するために、戦争がどのように終わるかについて十分なイメージを持たないといけないと発言した。その際同氏は、戦争がどのように終結するかを理解するには、長い道のりを歩まざるを得ないとも述べた。

同氏はその他、どのような戦争終結も重要な要素は領土に関わることだと認め、ロシアが2014年にクリミアを占領し、またウクライナの他の部分も制圧したことを喚起した。その際同氏は、「譲歩が必要になるだろう」とし、それはロシア側からも、ウクライナ側からもだと述べた。同時に同氏は、ウクライナ人はこの戦争で多大な代償を払っており、その譲歩は容易ではないだろうとも強調した。

記者から、ウィトコフ特使は停戦の提案を持ってモスクワを訪れたのかと聞かれると、ルビオ氏は、「そうだ」と返答した。その際ルビオ氏は、「具体的な時期は協議されなかった」とも答えた。

そして同氏は、「私たちは、ロシアが戦争を終わらせる準備が生じるかもしれない条件についてより良いイメージを得ている。今、私たちはそれを、ウクライナ人と私たちの欧州の同盟国が受け入れる準備のあるものと比較しなければならない。(中略)そして、その2つの立場をどこまで近付けられるか理解しなければならない」と発言した。

同時に同氏は、金曜日に発表されることが予想されていた対露二次制裁の導入に関する決定は、まだ下されていないと指摘した。

その際同氏は、「その決定は大統領が24〜36時間以内に下さなければならない。(中略)多くのことは交渉がどのように進展するかにかかっている。(中略)彼はその決定を金曜日までに下さねばならない」と発言した。

写真:国務省