米政権、トランプ氏とゼレンシキー氏によるモスクワ攻撃可能性のやりとりがあったことを認める
米国のレヴィット・ホワイトハウス報道官は15日、トランプ米大統領がゼレンシキー宇大統領との電話会談の際に、ウクライナがロシアのモスクワとサンクトペテルブルクを潜在的に攻撃することが可能か質問したことを認めた。
レヴィット報道官の発言をニューズウィークが報じた。
レヴィット氏は、「トランプ大統領は単に質問しただけであって、さらなる殺戮を奨励したわけではない。彼は殺戮を止め、戦争を終結するために疲れることなく働いている」と発言した。
同氏の発言は、フィナンシャルタイムズとワシントンポストがこれまでに関係者発言として、トランプ氏があたかも、プーチン氏への圧力を強めるために、ゼレンシキー氏にロシア深部を攻撃することを奨励する発言を行ったとする報道の内容にコメントしたもの。
フィナンシャルタイムズは、トランプ氏はあたかも「彼らに痛みを感じ」させ、ロシアを和平交渉へと向かわせたがっていると報じていた。ワシントンポストの報道によれば、ゼレンシキー氏は、米国が武器を提供したら、ウクライナはモスクワなどのロシアの町を攻撃することは可能だと答えたという。
ホワイトハウスは、そのような会話があったことは事実として認めつつ、トランプ大統領が新たな攻撃を奨励したとする見方は否定した。
レヴィット氏はその際、「フィナンシャルタイムズは、クリックを得るために、文脈から言葉を激しく切り取ることで知られている。なぜなら、同紙は滅びつつあるからだ」と発言していた。
写真:ウクライナ大統領府