ウクライナはロシアから和平提案文書へ返答するよう要求している=シビハ宇外相
ウクライナのシビハ外相は3日、ロシアは2回目のイスタンブル会合の前に、ウクライナが作成した戦争終結のビジョンを示した文書を受け取っていたが、現在まで返答していないと指摘した。
シビハ外相がXアカウントにコメントした。
シビハ氏は、「ウクライナの戦争終結に関するビジョンをまとめた私たちの文書に対して、ロシアは回答していない。私たちはそれを会合の前に私ていた。会合中、私たちの代表団はロシア側に対して、意見を尋ねたが、彼らは、会合中もその後も一切回答しなかった」と伝えた。
そして同氏は、ウクライナはロシアに対して回答を求めているとし、ロシアの沈黙の1日1日が同国による戦争継続の願望を証明するものだと指摘した。
また同氏は、ロシア側は、ウクライナの建設的な提案に返答する代わりに、「真の平和へと情勢を近付けることのない、従来の最後通牒の一式を渡してきた」と述べた。同氏は加えて、それはロシアが以前に米国などに約束していた、イスタンブルでは「何かしら現実的で実行可能な提案を出す」との約束に反していると指摘した。
同氏は加えて、ロシアの建設的な姿勢がないことで、イスタンブルの会合は実質的に被拘束者交換の協議の場となってしまったと述べた。その際同氏は、「私たちは、その分野での進展を歓迎しているが、しかし、ロシアがウクライナの建設的姿勢に応じていれば、全ての分野ではるかに多くの具体的成果を得ることができたのだ」と強調した。
そして同氏は、ロシアは今も停戦に向けた全ての真剣なフォーマットを拒否しているとし、それは対露制裁強化の十分な理由だと訴えた。
同氏はその上で、「殺戮を終えなければならない。そして、現在の会合でそのような成果が得られず、平和が近付けられないなら、首脳会談の必要性はますます明白となっていく」と発言した。