宇仏独英ポーランド5首脳声明 「5月12日から完全かつ無条件の30日間停戦が始まるべき」

フランス、ドイツ、ポーランド、英国、ウクライナの5首脳は10日、キーウでの会合の総括として、共同声明を発出した。

ウクライナ大統領府広報室が声明を公表した。全文以下のとおり。


2025年5月10日土曜日、フランス、ドイツ、ポーランド、英国、ウクライナの首脳はキーウで会談した。

彼らは、5月12日から少なくとも30日間の完全かつ無条件の停戦がなければならないとの点で一致した。

彼らは、無条件停戦はその定義上いかなる条件によっても制限されてはならないことに同意した。もしロシアが、そのような条件を提示するならば、それは戦争の継続と外交の破綻の試みとしてしか解釈できない。

彼らは、停戦は空、海、陸の全てにおいて包括的であることを要求した。

彼らは、停戦には効果的な監視が必要であり、それは米国との緊密な調整のもとで成功裡に実施され得ると強調した。

彼らは、停戦は、外交の余地を作り出すために少なくとも30日間続かねばならないとの認識で一致した。その間、外交作業は安全保障、政治、人道の面の和平の基盤を描くことに焦点が当てられるべきである。

彼らは、停戦と有意義な交渉の呼びかけが欧州と米国によって支持されていることを歓迎した。

彼らは、ウクライナの主権と安全の最も主要な保証者としてのウクライナの防衛・安全保障戦力を強化することの決定的な重要性を強調した。再保証軍(Contingent)もウクライナの安全の保証の鍵となる要素であるべきである。

彼らは、もしロシアが完全かつ無条件の停戦を拒否した場合、ロシアの銀行・エネルギー部門の、化石燃料、石油、影の船隊を対象とするより強力な制裁が適用されるべきだとの点で一致した。

彼らは、EUによる強力な第17回制裁パッケージを採択し、それを英国、ノルウェー、米国の制裁と調整することで一致した。

彼らは、ロシアの凍結資産の効果的な活用に向けた作業を続けること、次のG7首脳会議でそれを議論することで合意した。

彼らは、ウクライナの防衛、特にウクライナ軍をさらに強化する準備があることを表明した。これは、防衛強靭性への資金提供とウクライナと欧州の国々の共同プロジェクトの枠組みでの武器生産への投資が含まれる。