平和を支持するなら5月9日にはウクライナを訪れるべき=EU上級代表

欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は7日、平和を本当に支持する者は皆、5月9日にはロシアではなく、ウクライナを訪れるべきだと発言した。

カラス外務・安全保障政策担当上級代表がワルシャワで開催されたEU外相級非公式会合の前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カラス氏は、「5月9日に関しては、平和を支持する者は皆、モスクワではなく、ウクライナへ行くべきだ。(編集注:5月9日は)平和のプロジェクトである欧州を祝うヨーロッパ・デーだ」と発言した。

また同氏は、欧州の外相たちは9日にウクライナ西部リヴィウへ向かい、会談を開き、とりわけ今後のウクライナ支援について協議すると伝えた。また同氏は、「私は、欧州の外の他の国々のパートナーたちとも一緒にそれが行えることをとても嬉しく思う」と発言した。

同日、シコルスキ・ポーランド外相は、第二次世界大戦時の対独戦におけるウクライナ人の大きな貢献を強調した上で、ロシアのプーチン氏が対独戦勝をあたかもロシアだけの勝利かのように書き換えようとしているとして非難した。

その際シコルスキ氏は、「リヴィウでの会談について。私は、第二次世界大戦時、ウクライナ全土が占領されていて、ロシア領(編集注:で占領されていたの)はほんの少しだけだったことを覚えておくことが非常に重要だと思う。数百万人のウクライナ人がナチスの迫害に苦しんだが、彼らは赤軍の中でも戦ったのだ。そして、ウラジーミル・プーチンによる、対ナチスドイツ勝利をロシアだけのものとしようとする行為は醜悪だ。そして、さらにひどいのは、この日のレトリックをウクライナへの攻撃のために利用していることである」と発言した。

その他、カラスEU外務・安全保障政策担当上級代表は、現在EUは、ロシアを平和へ向かわせるために、第17回対露制裁の準備をしていると伝えた。

これに先立ち、シビハ宇外相は、5月9日に欧州諸国の外相にウクライナを訪問するよう招待していた。

フランスのバロ外相は、5月9日に他の欧州諸国の外相たち共にキーウを訪問すると発表している

また、ドイツのメルツ新首相は、ゼレンシキー宇大統領の招待を受けて、5月9日に開催される「有志連合」サミットに出席するためにウクライナを訪れる予定だと報じられていた