メルツ独首相、ロシア凍結資産の米国への引き渡しに反対
ドイツのメルツ首相は4日、米国のトランプ政権が推進する和平交渉の議題となっていると報じられている、欧州連合(EU)域内で凍結されているロシア資産の米国への引き渡しの可能性を拒否した。
メルツ首相がベルリンで発言した。ロイターが報じた。
メルツ氏は、ワシントンの一部の人々が、ロシア凍結資産から何らかの経済的利益を得たがっていると指摘した。
しかし同氏は、「これはEU内の問題であり、私たちが今後動員する資金につき、どのような経済的利益の形であれ、米国へ送金する可能性を私は全く見ていない。(中略)その資金はウクライナへ送られるべきだ」と強調した。
報道には、報じられた米国が支持した「和平案」の初期案では、ロシア凍結資産のうち1000億ドルがウクライナの復興に投資され、残りの一部が米露共同基金に投資されることになっていた。