「私たちはクリミア占領を当たり前のことにさせない」=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、2月26日の「クリミア占領抵抗の日」に際して、ウクライナに対するロシアの侵略は、違法なクリミア占拠から始まったことを喚起した。
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「今日は、ロシアによる私たちのクリミアの占領に対して目を閉じなかったすべての人の勇敢さと正直さの日だ。11年前にロシアの対ウクライナ侵略が始まったが、それは、違法で卑怯なクリミア制圧から始まったのだ。しかし、2月26日は、抵抗があること、クリミアの抵抗があること、ウクライナ全体の抵抗があることを示した。この日は、嘘を受け入れない、自らの家を明け渡さない人がいること、居続けることを示したのだ」と発言した。
また同氏は、クリミア占領からの年月は多くの苦しみや霊障主義をもたらしたと述べた。また、同氏は、世界の多くの人が実際に何が起きているかを理解したがらなかったとも指摘した。
同時に同氏は、「しかし、私たちはそれでも、クリミア解放問題を世界の議題に戻すことができた。私たちはクリミア・プラットフォームを創設した。私たちは、ロシアに占領を『当たり前のこと』にさせない。私たちは、クリミアの収監者を拘束から解放している。私たちは、ウクライナ全土のための当たり前の生活、安全の保証、堅固な平和の権利のための戦いを続けている」と伝えた。
さらに同氏は、ウクライナの領土一体性、主権、安全はいかなる譲歩の対象とはならないと強調した。
同氏はそして、「私たちのクリミアの抵抗の日は、公正さへの、ウクライナへの尊重の日だ。そして、私は、支えてくれている人皆に感謝する!」と締め括った。
なお、ウクライナでは2月26日は、「クリミア占領抵抗の日」に定められている。これは、9年前の2014年2月26日にウクライナ南部クリミアにてロシアの工作員グループによるクリミア占領の試みが始まり、これに対して、先住民のクリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」の呼びかけを受けて、数千人のクリミア・タタール人やウクライナ人や他の民族の人々が抗議運動に参加し、ロシアの占領への抵抗を始めたことを記念して制定された日である。