ロシア関係者、プーチン・トランプ会談の準備を開始したと発言

ロシアのペスコフ大統領報道官は13日、同国はウクライナに関する米国との協議のためのグループの形成を始めたと発言した。

ペスコフ報道官が記者会見時に発言した。BBCロシア語版が報じた

ペスコフ氏は、「現時点では先走ることのないよう提案する。昨日の会談で双方が強調した、解決策を模索する対話を行うという政治的意志がある。その解決は平和的交渉手段で可能だという点での合意もある」と発言した。

また同氏は、ロシアは両国の首脳会談を組織するための交渉グループの準備を始めたと述べ、さらに両国大統領は連絡を取り合うことで合意したと発言した。

交渉プロセスへの欧州の参加について質問されると、ペスコフ氏は、「あり得る対話フォーマットについてのイメージは今はない」と返答した。

その他、ラジオ・スヴォボーダによれば、ペスコフ氏はまた、プーチン氏とトランプ氏はクリミア、ドンバス、その他ロシアが占領するウクライナ領の承認問題については前日の電話会談の際に協議しなかったと発言した。

その際同氏は、「いいえ、そのテーマは昨日提起されなかった。そして、私はまだ先走ることはしない。ここでは、忍耐が必要だ。実務レベルでのコンタクトが始まったばかりなのだ」と答えた。

さらに同氏は、両首脳は制裁問題についても提起しなかったとし、「私たちはそれを、全ての貿易ルールに反する違法なものだと思っているし、当然、ロシアはその制裁に反対だ。しかし、今のところ、そのテーマは提起されていない」と述べた。

これに先立ち、トランプ米大統領は12日、プーチン氏と電話会談を行い、ウクライナ問題などについて協議を行っていた。

その後トランプ氏は、ゼレンシキー宇大統領とも約1時間電話会談を行った。

さらにトランプ氏は、「もしかしたらサウジアラビアで」プーチン氏と会談するだろうと発言していた。