モスクワ郊外コンサートホールでの出来事にウクライナは一切関係なし=宇政権関係者

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、22日夜のロシア首都モスクワ郊外のクラスノゴルスク市のコンサートホールで起きた出来事にウクライナは一切関係がないと発言した。

ポドリャク氏がテレグラム・チャンネルにてメッセージを伝えた

ポドリャク氏は、「確認しよう。ウクライナは、その出来事に絶対に間違いなく関係がない。第一に、私たちのところには、ロシア正規軍、国としてのロシアとの間に完全で、全面的で、大規模な戦争があるのだ。そして、全てのことは戦場で決まる」と発言した。

また同氏は、第2にウクライナはロシアと異なり戦争のテロ手法を使ってこなかったと発言した。その際同氏は、「喚起するが、現代ロシアの歴史では、自国民に対して、何度となくテロが利用されてきた。例えば、何らかの民族グループに対するその後のジェノサイド行為の正当化のためのコシルスコエ高速道路や『ノルド・オスト』(編集注:2002年のモスクワ劇場選挙事件)だ」と指摘した。

さらに同氏は、第3に、今回のテロの前となる3月9日に、モスクワにいる外国の代表者が、「大規模動員の再開、軍事化やウクライナ民間人に対する完全に不敵なジェノサイド的ミサイル攻撃の正当化」のためのロシアによるプロパガンダ的あるいはその他の今後の行動について警告していたと喚起した。

その上で同氏は、「よって、私はもう一度強調するが、テロやら銃撃やらには、ウクライナは一切関係ない。私は、ロシア連邦はテロを自国民やウクライナに対する戦争の手段としてテロを使うことを止めるべきだと思う」と伝えた。

これに先立ち、22日、ロシア・モスクワ州クラスノゴルスクの大型コンサートホール「クロクス・シチ・ホール」にて、銃撃が生じ、それにより40名が死亡、少なくとも140名が負傷していた。

これにつき、ウクライナ国防省傘下情報総局のユソウ氏は、今回のテロはプーチン露政権による意図的な挑発行為だろうとの見方を示していた。