14日にスイスでウクライナ和平案「平和の公式」協議のための首脳補佐官級会合開催

スイス外務省は、14日に同国ダボスでウクライナが推進する和平案「平和の公式」を協議する第4回首脳補佐官級会合が開催されると発表した。

スイス外務省広報室が発表した。会合は、「世界経済フォーラム」(ダボス会議)の際に開かれるという。

発表には、「2024年1月14日、スイスとウクライナは、ウクライナの『平和の公式』の枠組み内で『第4回安全保障補佐官会合』を主催する。イグナツィオ・カッシス連邦補佐官とアンドリー・イェルマーク・ウクライナ大統領府長官が共同議長を務める会議の目的は、国家安全保障担当補佐官級によるウクライナにおける永続する公正な平和達成の原則に関する協議を仕上げることにある」と書かれている。

また外務省は、この原則が「和平プロセスの次の段階のための基本」とならねばならないと伝えている。

さらに、「来たる日曜日、ダボスの補佐官級会議には80以上の代表団が参加する。ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が2022年の終わりに始めた平和の公式に焦点が当たる。この公式は、ウクライナにて永続する平和を達成するための10項目の原則から構成されている」と説明されている。

外務省は、スイスは、その10項目の内「核の安全」「食料安全保障」「戦争集結の確認」の作業部会に参加していくと伝えた。

また、これまでの3回の補佐官級会合(2023年6月25日のコペンハーゲン会合、同年8月5、6日のジッダ会合、同年10月28日のマルタ会合)を総括した上で、ダボスの第4回会合では、「作業部会の結果を見て、次のステップが議論される」と書かれている。

なお、ゼレンシキー大統領は8日、カタール、クウェート、バーレーンの首脳とそれぞれ電話会談を行い、ウクライナが提案する和平案「平和の公式」実現などにつき協議を行っていた

また、日本の上川外相は、7日のキーウ訪問時に、ゼレンシキー大統領に対して、日本は「平和の公式」の10項目の内、第1項目の「放射線・核の安全」の履行について共同リーダーシップを取る用意があると伝えている