「ロシアから聞こえてくるのは脅迫ばかり」=サンドゥ・モルドバ大統領

モルドバのサンドゥ大統領は17日、ロシアの対モルドバ政策は脅迫や禁輸ばかりであると批判した。

サンドゥ大統領がモルドバ議会会合にて発言した。モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた

サンドゥ氏は、「クレムリンから聞こえてくるのは、脅迫、禁輸、恫喝ばかりだ。(中略)どのような国もモルドバに対して、何をどのように行うかについて命令することはできない」と発言した。

同氏はまた、モルドバは単独では「弱く、脆い」と述べ、「欧州連合(EU)に入ってのみ繁栄、安心、平和の中で生きていける。あなた方の中の多くが、モルドバはEUには入れないと考えていることは知っている。しかし、あなた方はがっかりするだろうが、それは幻想だ。私たちは、自分たちの国を信じることを止めていない。モルドバの欧州化は、良い目的のために皆を統べることができる。私たちの子供たち、私たちの国の未来のためだ。私は、奇跡について話すためにここにいるのではない。モルドバでの生活が困難なことは知っている。物価が他の国より大きなダメージをもたらしたことも知っている。朝から夜まで働くのが困難なことも知っている」と発言した。

加えて同氏は、ウクライナがロシアからの侵攻から自らを防衛している間は、モルドバに戦争の脅威はないと発言した。

同氏は、国会議員に対して、欧州統合を自分の利益より上位に置くよう呼びかけ、「私たちは、改革の形に関して議論をすべきである。しかし、私たちは、国民のために欧州的生活を築かなければならない。(中略)あなた方を選出した人々は、自分の家で生活したがっているのだ」と指摘した。

同氏は加えて、EUに反対している人々もまた、しばしば欧州を旅行しており、欧州各国の国籍を持ち、自分の子供をEUで勉強させていると指摘した。

その他同氏は、政府と議会に対して、汚職に関係する犯罪事件のみを扱う「反汚職裁判所」の設置を呼びかけた(編集注:同様の裁判所がウクライナにも設置されている)。