ゼレンシキー大統領、ベニス委員会委員長と裁判改革を協議

ゼレンシキー大統領は7日、欧州評議会の法による民主主義のための欧州委員会(ベニス委員会)のブキッキオ委員長とキーウ(キエフ)にて会談し、同委員会によるウクライナの重要改革への支援と協力を指摘した。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領はブキッキオ委員長に対して、ベニス委員会がウクライナの汚職対策システム構築と裁判改革を常にサポートしていることにつき謝意を伝えた。

大統領はまた、ウクライナの法の支配を確保するために作成された、司法機関や憲法裁判所の改革法案、汚職根絶に関する法案など、最新の法案について説明した。

また大統領は、(昨年10月に生じた)憲法裁判所の判決をめぐる危機の際にベニス委員会が支援を行ったことに言及し、憲法裁判所や司法政権機関のポストに就任する人物の選出に向けた透明でオープンな選考実施を目指す努力について報告した。

その他大統領は、2014年のいわゆる「クリミア住民投票」の違法性と、その後のクリミア自治共和国とセヴァストーポリ市のロシア連邦へ「編入」が国際法と合致しないことに関し、ベニス委員会が重要な結論を出したことを喚起した。大統領は、2014年にロシアによるクリミア「併合」に対して国際社会が不承認政策を形成する際に、ベニス委員会の原則的立場が重要な要素となったことを指摘した。

ゼレンシキー大統領はまた、クリミア・プラットフォームとクリミア脱占領に向けた国際社会の努力の集結の重要性を指摘した。

ブキッキオ委員長は、ゼレンシキー大統領による欧州的未来を持つウクライナという視点と、ウクラナをより民主的で透明な国家にしようとする願望を高く評価した。

写真:大統領府