ロシアはドンバス紛争の一部であり、仲介者ではない=ミシェル欧州理事会議長

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ロシア連邦はドンバス紛争の一部であり、仲介者ではない。そのため、ロシアがミンスク諸合意を完全に履行するまで、欧州連合(EU)は制裁を維持する。

2日、シャルル・ミシェル欧州理事会議長がゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ミシェル欧州理事会議長は、2021年に欧州大陸にて戦争が生じているというのは現実のことであり、恥ずかしく思うとし、人々がこの紛争で亡くなっており、極めて困難な状況の中で生活していると発言した。

議長は、「私は、現状がどれほど受け入れられないものかを改めて強調するためにここを訪れたかった。(中略)完全なミンスク諸合意履行が平和への道であり、私は、ウクライナがその点においてとった重要な行動を歓迎している」と強調した。

議長はまた、コンタクト・ライン上で、ウクライナが国際パートナーたちと緊密に協力して、人々の生活を改善している様子を目にしたとし、EUは努力を継続する準備があると発言した。

その上で議長は、「残念ながら、ロシアは、ウクライナがミンスク諸合意履行のために行ったような肯定的行動を実践していない。そのため、ロシアに対する私たちの経済制裁は維持される。ロシアは、この紛争の一部であり、仲介者ではない」と発言した。

議長は加えて、EUはロシアが欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の非政府管理地域全域への完全なアクセスを保障することを期待していると述べた。その際議長は、COVID-19パンデミックをこれら地域をウクライナからさらに引き離すことの口実に使ってはならないとも発言した。

議長はさらに、ロシアに対して、共同停戦管理調整センター(JCCC)に戻るように要請した。

なお、2日、ミシェル欧州理事会議長は、ゼレンシキー大統領とともにドンバスを訪問している。

写真:大統領府