大統領、モトール・シーチ社はザポリッジャに残すべきと発言

ゼレンシキー大統領は、航空機のエンジン等を製造する「モトール・シーチ」社をザポリッジャ市に残すことがウクライナの優先課題だと発言した。

10日、ゼレンシキー大統領が、フードコート「キーウ・フード・マーケット」で行っている大型記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「私は、反独占委員会、アブロマヴィチュス『ウクルオボロンプロム』社総裁、治安機関が本件を分析していることを把握している。『モトール・シーチ』の件では、どの国がウクライナのパートナーかということが優先課題なのではない。私たちの優先課題は、同社がウクライナに残ることである。誰が同社を『分解』しようとしたのか分析した後、中国のパートナーたちとの問題をどう解決するか、となる。どれほど株式がなかろうと、私たちは同社を維持しなければならないし、ザポリッジャのためにもモトール・シーチ社を維持せねばならない。なぜなら、本件は2万人以上の人が職を失うという真の驚異なのだ」と発言した。

大統領はまた、モトール・シーチ社問題の安全保障の観点にも注意を向けた。大統領は、「モトール・シーチ社とともに譲渡されていたかもしれない、別の製造局の文書に関する関連の話もある。つまり、安全保障問題もあるのだ」と発言した。

なお、これに先立ち、本年8月、米国はウクライナに対して、モトール・シーチ社を中国に売却することのリスクについて警告していた。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、モトール・シーチ社関連の合意文書は米国政権幹部によって中国の更なる軍事力拡大となると受け止められていると報じていた。