【シュタインマイヤー・フォーミュラ】クチマ協議グループ宇代表署名入りの同意書簡公開

いわゆる「シュタインマイヤー・フォーミュラ」と呼ばれる、ドンバス地方選挙と同地特別地位導入のタイミングについて書かれた文書に、ウクライナ側が同意する署名の入った書簡が公開された。

同書簡は、マーティン・サイディック三者コンタクト・グループ(TCG)欧州安全保障協力機構(OSCE)特別代表宛となっており、署名は、レオニード・クチマTCGウクライナ代表が行っている。2日、クチマ代表の広報官であるダルカ・オリフェル氏がフェイスブック・アカウントにて公開した

書簡に記載されいてる「シュタインマイヤー・フォーミュラ」と呼ばれる文書は、以下の内容となっている。

「この法律は、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域繰り上げ地方選挙を規定するウクライナ憲法とウクライナ特別法により定められ、それらにより実施されるドネツィク・ルハンシク両州一部地域における繰り上げ地方選挙の投票日午後8時に発効する。同法は、OSCE民主制度・人権事務所(ODIHR)の確立した慣例を基本とし、繰り上げ地方選挙がOSCEの基準、民主的選挙の国際基準、及び、ノルマンディ・フォーマットで合意され、三者コンタクト・グループにて確定され、ウクライナにより招待状にて、またOSCE現行議長により、ODIHR所長にて送付される問題への対応が含まれたウクライナ国内法に全体として合致していたかを監視する、OSCE/ODIHRによる選挙監視団の総括報告書の発表までは暫定的な効力を持つ。

この法律は、OSCE/ODIHRが総括報告書にて、ODIHRの確立した慣例に合致して、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域繰り上げ地方選挙が全体としてOSCE基準と、ノルマンディ・フォーマットで合意され、三者コンタクト・グループにて確定され、ウクライナにより招待状にて、またOSCE現行議長により、ODIHR所長にて送付される問題への対応が含まれたウクライナ国内法に全体として合致していたとの結論が出された場合、恒常的に効力を持つ。」

また、クチマ代表の署名の入った書簡は、サイディックTCG・OSCE特別代表宛となっており、同書簡には、ウクライナ側はこのフォーミュラのテキストを受け入れると書いてある。

なお、これまでの報道にあるように、1日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、記者会見にて、ウクライナは「シュタインマイヤー・フォーミュラ」のテキストに同意するとの返答をマーティン・サイディックTCG・OSCE特別代表に伝えたと発表した