ポロシェンコ大統領、露拘束の海軍軍人解放につき宇が国際海洋法裁判所に呼びかけたと発表

ウクライナ政府は、国際海洋法裁判所に対し、ロシアが拘束するウクライナ海軍軍人を同国に解放させるべく、呼びかけを行った。

16日、ポロシェンコ大統領が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

大統領は、「モスクワでウクライナ海軍軍人に対して行われている偽裁判は、ロシアが人権を尊重していないことを冷笑的に表す決定的証拠である。それはロシアにとっては政治的ゲームであり脅迫であったとしても、私たちにとっては自国民の運命と国際法尊重を巡る闘いなのである。侵略国の行動は、既に私たちがとった方策で束縛されている。それは、外交圧力であり、欧州人権裁判所で開始された裁判であり、国連海洋法条約(UNCLOS)にもとづく係争の強制解決メカニズムを指す」と発言した。

大統領はまた、本日外務省に対して、国際海洋法裁判所にウクライナ海軍軍人をロシアに解放させるための強制的手段をとるよう追加的呼びかけを行わせたと発言した。

大統領は、「私たちは、数週間以内に同裁判所がロシアに対してウクライナ海軍軍人と船舶の解放を義務付けること、そして、ロシアの行動が違法であると認めることを期待している。このような決定が、これら軍人やその他の拘束されるウクライナ国民の解放を早め、また、ロシアに国際法上の責任を負わせることになるのである。ロシアにはまだ、国際的犯罪を形式的に認められるより前にウクライナ軍人・船舶を解放するチャンスがある」と強調した。

本件は、2018年11月25日に、被占領下クリミアに近いケルチ海峡沖にて、ロシア国境警備隊がウクライナ海軍の艦船3隻に対して砲撃、艦船をだ捕、乗員24名を拘束した事件を指す。これら3隻の艦船「ベルジャンシク」、「ニコポリ」、「ヤニ・カプ」は、オデーサからマリウポリを目指していた。拘束の際、乗員24名中3名が負傷している。

2019年1月24日、欧州評議会議員総会(PACE)は、決議を採択し、ロシアに対し、拘束したウクライナ海軍軍人をジュネーブ条約にのっとり公式に捕虜と扱うことを要求している。

4月17日、モスクワ市レフォルトヴォ地区裁判所が、この24名のウクライナ海軍軍人の拘束期間の継続に関する審議が行われる予定となっている。