ウクライナで新たに2000フリヴニャ紙幣が流通へ ソ連時代の詩人の肖像が印刷
ウクライナ中央銀行は、新たに2000フリヴニャ紙幣の発行を開始した。
10日、ピシュニー・ウクライナ国立銀行総裁がキーウでの記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
紙幣の肖像には、1960年代にウクライナ文化の発展のために活躍した知識人「60年代人(システデシャトニキ)」の1人として知られる詩人のヴァシリ・ストゥスが選ばれた。同紙幣は2026年9月4日から流通に投入されるという。
中央銀行は、流通の日付について、1965年のストゥス氏による弾圧に対する公の抗議の日であり、また1985年に収監先でストゥス氏が死亡した日だと説明した。
ピシュニー総裁はまた、新たな紙幣の導入決定は経済の変化に基づいていると述べ、2019年に1000フリヴニャ紙幣が導入されて以降、国内の平均賃金は約3倍、物価は2倍に上昇しており、流通に占める「1000フリヴニャ」紙幣の割合は金額ベースですでに55%を超えていると説明した。
その他、流通現金総量は2026年7月1日の時点で970億フリヴニャを超えているとのこと。
その上で同氏は、「2019年に経済的前提条件によって1000フリヴニャ紙幣が登場したのと同様に、2026年にはそれらにより2000フリヴニャ紙幣を流通に投入するだけの根拠ある必要性が形成された」と説明した。
新しい青色の紙幣は、サイズが75×166ミリメートル、SPARK要素や、国章「三叉の矛」がフリヴニャの記号に変化する独自技術「アニマカラー」を含む、20以上の偽造防止要素が含まれているという。
紙幣の裏面には、ストゥスが学んだドネツィク国立大学の人文学部の校舎が描かれている。また紙幣デザインには、同じく「60年代人」として知られた芸術家アラ・ホルシカのモザイク画から着想を得た要素や、ヘオルヒー・ナルブトのグラフィックをモチーフにしたフォントで書かれたヴァシリ・ストゥスの詩の一節も加えられている。
その点につき、ピシュニー総裁は、「新しい紙幣は、ヴァシリ・ストゥスの生涯だけでなく、彼の同志たちや、当時のウクライナの道徳的抵抗の時代の精神を称えるものとなっている。紙幣には偶然の要素は1つもなく、本のように読むことができるものだ」と伝えた。