JICAウクライナ事務所所長、ウクライナ西部に供与したモジュール式仮設橋を視察

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日本の国際協力機構(JICA)は、ウクライナ西部テルノーピリ州に対して、延べ360メートルに及ぶ金属製モジュール仮設橋を供与している。

服部修JICAウクライナ事務所所長が、ウクライナで初めてモジュール技術を用いて建設されたテルノーピリ州チェルニヒウツィー村のフニーズナ川に架かる橋を視察した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

服部所長は、「テルノーピリ州には、モジュール式の橋を建設するための金属構造物360メートル分が引き渡されている。ウクライナは全体で、計720メートル分のモジュール構造が受領している」と指摘した。

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写真:ユリヤ・トムチシン/ウクルインフォルム

また同氏は、交通網を迅速に復旧させるため、JICAはウクライナの諸地域にさらなるモジュール式仮設橋を提供する用意があると述べた。その数は必要性に応じて決定されるとし、現在、本件について協議が進行中だという。

服部氏はさらに、モジュール橋は日本の技術であると強調し、その利点は組み立てが容易でありながら、車両通行に対する耐久性を備えている点にあると指摘した。

服部修JICAウクライナ事務所所長(左端)

その際同氏は、「日本は洪水などの自然災害が多い。橋が破壊されるケースも少なくない。そのため、日本の人々には、住民の物流を回復させるために橋の構造を迅速に組み立てる必要がある」と説明した。

なお、テルノーピリ州のフニーズナ川に架かるモジュール橋は、82日間で設置されたという。この橋の耐荷重は100トン。現在すでに、毎日1万台以上の車両が通行し、完全な物流を確保しているという。

テルノーピリ州のドウホシヤ・インフラ復旧・発展局局長は、「私たちはJICAからコンテナ90個分、計360メートル分のモジュール構造を受け取った。今日私たちがいるこの場所には、20メートル径間のものが設置されている。残りの構造物は保管中である。現在、調査を行い、次の設置計画のプロジェクトを選定しているところだ。テルノーピリ州には250以上の橋がある。その3分の1は老朽化しており、復旧が必要だ。私たちは、コロペツ町や、テルノーピリ州とフメリニツィキー州の州境にあるサタニウ付近、橋の長さ約60メートルのところにモジュール橋を設置する計画だ。これら全てのプロジェクトは現在開発段階にある。今年・来年に実施する予定だ」と説明した。

さらに同氏は、モジュール橋の建設は共同出資の形で行われると説明し、JICAが構造物を提供し、ウクライナ側が旧橋の解体、基礎および新たなコンクリート橋脚の建設、並びにモジュール構造の設置のための資金を拠出するという。フニーズナ川の橋については、国家予算から2100万フリヴニャが割り当てられたとのこと。

これに先立ち、ウクライナ復興庁は、日本政府が2025年を通じて、ウクライナの復興の一環で、同国に2基のモジュール式仮設橋を2基設置したと報告していた