ウクライナ中銀、2026年のGDP成長率見通しを下方修正 冬季攻撃や中東戦争が影響

ウクライナ中央銀行は4月30日、今年ウクライナの経済成長は若干抑制される見込みだが、翌年以降は加速すると予想した上で、今年のGDP成長率の見通しを1.8%から1.3%に下方修正した。

ピシュニー中央銀行総裁が記者会見で発言した。 ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ピシュニー氏は、2026年初頭、非常に厳しい寒波の中でロシアによるエネルギー・インフラ及び物流施設への攻撃が続いた影響を主因として、経済活動が停滞したと説明した。

同氏はその際、「外国援助の到着遅延を背景とした抑制的な財政政策も追加的な影響を及ぼした。 春になりエネルギー不足が緩和されるにつれて経済活動は幾分活発化したが、ウクライナ中央銀行の評価によれば、第1四半期の実質GDP成長率は全体として前年同期比0.2%にまで鈍化した」とピシュニー氏は指摘した。

同氏はさらに、国際的な支援の到着に伴う予算支出の挽回が、今後数か月の経済活性化を後押しするとの見方を示した。

しかし同氏は、「同時に、第1四半期の結果が悪化したこと、依然としてエネルギー・システムの状況が困難であること、及び中東での戦争による負の経済効果の蓄積を考慮し、ウクライナ中央銀行は2026年のGDP成長率見通しを1.3%に下方修正した」と述べた。

同時に、中央銀行のアナリストたちは、ウクライナ経済の活動条件が徐々に正常化し、地政学的緊張が緩和されることで、実質GDP成長率は2027年から2028年にかけて2.8〜3.7%へと加速するとみているという。

同氏は、これには底堅い消費需要、投資活動の活発化、エネルギー・システムの復旧、収穫量の増加が寄与していくだろうと指摘した。

写真:中央銀行