ウクライナ、改修した輸送機「ルスラン」のドイツへの移送に成功

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ウクライナの国営企業「アントノウ」の保有する大型輸送機「An124-100 ルスラン」は、その改修が行われ、その後7月11日にドイツへと無事移送された。

アントノウ社がフェイスブック・アカウントで報告した

発表には、「アントノウ社は、伝説的輸送機An124-100型、製造番号0706の大型近代化という、長年にわたる複雑なプロジェクトを完了した。2025年7月11日、同『ルスラン』は無事にドイツへ移送された」と書かれている。

同社は、同輸送機は1994年に製造され、2万1000時間以上の飛行時間、5500回以上の飛行実績があると伝えている。また、大型近代化作業は2021年に開始されたとあり、その目的は、ロシアで製造されていた主要部品を、西側諸国製およびウクライナ製の現代的な部品に置き換えることだったという。

2022年のロシアによる全面侵略のために、改修作業は一時的に中断されており、当時、航空機は分解された状態だったという。その後、同社チームは作業を再開。2025年6月に近代化を完了させたという。

アントノウ社は、「『ルスラン』の移送は、単なる技術的な決定ではなく、ウクライナの航空機製造者の強靭さ、専門性、結束の象徴となった。改良された『ルスラン』は、国際路線でウクライナのために引き続き飛行し、貢献していく」と伝えている。

写真:アントノウ社