ウクライナ、露軍大規模攻撃受け、夜間の商業向け電力供給を制限へ

ロシア軍による電力インフラ施設への度重なる攻撃を受けているウクライナでは、8日夜18時から23時にかけて、商業向けの電力供給の制限が導入される。消費量がさらに拡大した場合には、住民向け停電も実施される可能性がある。

電力会社「ウクルエネルホ」がテレグラム・チャンネルで報告した

発表には、「ウクルエネルホの管理センターは、18時から23時まで産業と商業への電力供給を制限せざるを得ない。制限領は、全ての地域の間で均等に分配されていく。制限の原因は、ロシアによる電力施設への大規模ミサイル・無人機攻撃による電力不足である」と書かれている。

同社はまた、夜間電力消費が増加し続けたら、「電力システム均衡の最終手段として、ウクライナ全土の生活消費のための緊急停電の導入にも踏み切らねばならなくなる」と強調した。

その上で同社は、ウクライナ国民に対して、強力な電気機器を同時に使用することのないよう、洗濯は夜間(0時以降)に行い、人のいない場所の電気は切るよう要請した。

これに先立ち、8日、ロシア軍は、ウクライナのヴィンニツャ州、ザポリッジャ州、イヴァノ=フランキウシク州、キロヴォフラード州、ポルタヴァ州、リヴィウ州の電力インフラ施設をミサイルと無人機で大規模に攻撃した。これにより、DTEK社の3つの火力発電所や、住宅、教育施設、病院が破損している。