ウクライナ電力会社、夜間にウクライナ全土で停電するおそれを発表

ウクライナの電力会社「ウクルエネルホ」社は8日、同日のロシア軍によるウクライナの発電所への大規模攻撃により、同日18時から23時にかけて、国内全域で電力供給制限が生じる可能性を発表した。

ウクルエネルホ社がフェイスブック・アカウントで伝えた

発表には、「今夜18時から23時にかけて、ウクライナ全土で生活消費者と産業消費者の制限があり得る。制限は、全ての州で均等に配分される。各州で停電スケジュールがどのように適用されるかは、各地の『オブルエネルホ』の公式サイトに掲載される」と書かれている。

また同社は、5月8日未明の攻撃により、火力発電所と水力発電所が破損したと伝えた。電力システムには不足が生じており、特に本日18時から23時にかけて、困難な状況が見込まれているという。

さらに同社は、「ウクルエネルホ社の管理センターは、不足克服のために、欧州諸国の電力システムからの電力輸入や緊急支援をはじめとする、現存するあらゆる措置をとっている」と伝えた。

8日の電力輸入は、夜間にルーマニア、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、モルドバから、毎時7623メガワットの量で行われる予定だという。

これに先立ち、8日、ロシア軍は、ウクライナのヴィンニツャ州、ザポリッジャ州、イヴァノ=フランキウシク州、キロヴォフラード州、ポルタヴァ州、リヴィウ州の電力インフラ施設をミサイルと無人機で大規模に攻撃した。これにより、電力会社「DTEK」の3つの火力発電所が破損している。