ウクライナは冬季までに尖頭負荷発電の量を増やさなければいけない=エネルギー相

ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は6日、ウクライナは集中暖房期が始まるまでに、尖頭期(ピーク時)のみ稼働する尖頭負荷発電の量を増やしつつ、同時に修理可能な発電所は修理せねばならないと発言した。

ハルシチェンコ・エネルギー相がシムソン・エネルギー担当欧州委員との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ハルシチェンコ氏は、「私たちには、冬季までに発電量を最大限増やすことを目的としたいくつかの緊急決定がある。言うまでもなく、修理可能なものを最大限修理するというのが1つだ。2つ目は、尖頭負荷発電の増加である」と発言した。

同氏はまた、ロシアの大規模攻撃によりウクライナは8GW以上という多大な発電能力を失ったことを喚起した上で、敵はウクライナの尖頭負荷発電の破壊に注力していると指摘した。

さらに同氏は、冬季までには、全面停電が生じた場合の電力供給能力を確保しなければならないとし、「何よりも強力な発電機の設置(編集注:が必要)だ」と発言した。

これに対して、シムソン欧州委員は、欧州はウクライナの電力システムへの支援を続けるとし、「エネルギー共同体はすでに4億ユーロ以上を調達している」と伝えた。

さらにシムソン氏は、現在カナダ、米国、日本との間で、ウクライナの電力システム支援を拡大するための協議が行われていると発言した。その際同氏は、グリーンエネルギーをはじめとする、将来を見据えた解決策に焦点を当てるよう助言していると伝えた。