ポーランド・ウクライナ間国境の封鎖解除 トラックの移動盛んに

ウクライナのデムチェンコ国境警備庁報道官は30日、ポーランド領内における対ウクライナ国境付近でのトラックへの移動妨害は現在行われておらず、行列もほぼできていないと伝えた。

デムチェンコ報道官がウクルインフォルムの記者にコメントした。

デムチェンコ氏は、以前まで付近で封鎖運動が行われていた、ポーランドとの国境検問地点「レヴァ=ルシカ〜フレベンネ」「クラキヴェツ〜コルチョヴァ」「ヤホディン〜ドロフスク」「シェヒーニ〜メディカ」は、現在通常に稼働していると発言した。また、ポーランドの国境警備隊からの情報では、30日の朝の時点で、ウクライナ側の検問地点「ヤホディン」へ向かうトラックは150台、「クラキヴェツ」へは40台の行列が見られたと伝えた。

そして同氏は、封鎖解除後、ポーランド国境を通じたトラックの移動はかなり多くなっていると指摘した。前述4つの国境地点では、過去24時間、双方向合計2800台以上のトラックが越境したという。

これに先立ち、2023年11月6日、ポーランドの運送業者がポーランド・ウクライナ間のポーランド側国境検問地点3地点(「レヴァ=ルシカ〜フレベンネ」「クラキヴェツ〜コルチョヴァ」「ヤホディン〜ドロフスク」)付近でトラックの移動を封鎖する抗議運動を開始した。彼らの要求は、EUとの合意により2024年6月30日まで取り消されているウクライナの運送業者に対する許可制を再導入することだった。

今年1月16日夜、運送業者は国境での抗議運動を終了。全ての国境検問地点で封鎖が解かれていた。

写真:国境警備庁