グランディ国連難民高等弁務官、松田日本大使とともに復興の進むキーウ州イルピン視察

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ウクライナを訪れているフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は23日、松田邦紀駐ウクライナ日本国大使とともにロシア侵略により被害を受けたキーウ州イルピンを視察した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

グランディ高等弁務官は、松田大使、クラウチェンコ・キーウ州軍行政府長官とともにイルピンを訪れ、70軒の民家の包括的再建の行われている地区を訪れた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、バヒロヴァ通りとホストメリシケ道の交差する地区における70軒の民家の修理あるいは再建のための資材を提供している。イルピンにおける戦闘開始以降、300人以上の住民がこの地区での住居を失ったままである。

グランディ氏は、「戦争は続いている。私たちはそれを覚えておかねばならない。UNCHRのような人道組織は、ウクライナ政府、地方自治体、シンプルに全ての自分の住居の再建プロセスにあるウクライナ国民への支援を続け、彼らをその点で支援せねばならない」と発言した。

クラウチェンコ・キーウ州軍行政府長官は、大半の人は建物に戻ってきているとし、31の民家が改修されたが、その他の建物は一から再建されていると伝えた。

クラウチェンコ氏は、「プロセスは続いている。2024年の第2四半期の終わりには、私たちはこのプロジェクトを完全に終えて、他の地区、小地区の再建へと移行する予定だ」と発言した。

また同氏は、このプロジェクト実現に加わっている国際パートナーに対して謝意を伝えた。

写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム

なお、UNCHRは、パートナー国とともに、これまでにハルキウ、ミコライウ、チェルニヒウ、スーミなど、ウクライナ全土で2万7500軒以上の建物の修理を終えている。