ウクライナの冬に向けた燃料貯蔵の状況は安定している=専門家

ウクライナのエネルギー研究所のハルチェンコ総裁は9日、ウクライナは現在石炭と天然ガスの予備が十分にあり、燃料貯蔵の状況は安定しているとの見方を示した。

ハルチェンコ・エネルギー研究所総裁がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。

ハルチェンコ氏は、「私の評価では、私たちの燃料貯蔵の状況はかなり良い。石炭と天然ガスに関しては、私たちは貯蔵庫と倉庫に十分な量を有しており、貯蔵は続いている。この方面の状況はコントロール下にある」と発言した。

同氏はまた、ウクライナが140億立法メートルの天然ガスを貯蔵庫に有した上で、来年1、2月の10〜20億立法メートルの供給契約があれば、冬の暖房期を乗り切るには十分な量だと指摘した。

その他同氏は、高圧送電網の大型復旧作業が行われてきているが、ロシア軍の攻撃を受ける前の水準までは回復できておらず、まだ復旧作業が続いていると伝えた。

同氏は、「物理的制約から大型高圧機器の必要な数の製造と搬送が間に合わなかった。もし8月に最初の変圧器が到着するとしたら、おおむね安定した供給が始まるようになるのは10月末〜11月である」と説明した。

同時に同氏は、ウクライナは新たな攻撃の場合に備えて機材の予備を有すことになるとし、また現在エネルギー施設を物理的に保護するための作業が行われていると伝えた。