ウクライナからの穀物輸出は陸路を頼るべき ひまわり油パイプライン建設も可能=欧州委員

ヴォイチェホフスキ農業・農村開発担当欧州委員は、ウクライナからの穀物輸出につき、ロシアが海路を妨害しようとしている中、陸路の開発を重視すべきだと指摘した。

ヴォイチェホフスキ欧州委員がポーランドのRMF.FMへのコメントの際に発言した

ヴォイチェホフスキ氏は、「今は陸路を頼るべきだ。なぜなら、海路がいつも再開されることを期待することは困難だからだ。ロシアが今後も何かしらのゲームを行うおそれはあり、そのためそこに安全な将来を築くことはできない」と発言した。

同氏はまた、ポーランドとルーマニアを通じた陸路は「試験に合格した」と述べ、今年3月以降、ウクライナからは2000万の穀物が出荷されているが、その内の大半(1250万トン)が陸路、750万トンが海路を通じた出荷だと指摘した。同氏は、ウクライナからの穀物の陸路輸出の集中的発展が必要だと強調した。

さらに同氏は、EUはウクライナの農産物輸出のための陸路発展を投資によって支えていくと述べ、貯蔵施設の建設や、ウクライナにて欧州基準より広くなっている線路を共通基準に合わせることに加えて、EUはウクライナからポーランドへとひまわり油を輸送するパイプラインの建設も可能だと指摘した。そのようなパイプラインの建設はウクライナ側のイニシアティブであるが、欧州委員会はそのプロジェクト実現支援のための資金を見つけることができるかもしれないと述べた。

同氏は、ウクライナはひまわり油の大生産国であるとし、「ひまわり油輸送のために使われるパイプライン建設のアイデアは良いものであり、EUは、そのイニシアティブを支持する準備がある」と発言した。