国連、「黒海穀物回廊」を1日停止する合意を発表

ハク国連事務総長副報道官は1日、「黒海穀物回廊」にて設置されている「共同調整センター」のウクライナ代表団、トルコ代表団、国連代表者が11月2日に同回廊における船の移動を行わないことで合意したと発表した。

ハク副報道官がニューヨークにて記者団に対して発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同時にハク氏は、本件はロシア連邦による穀物イニシアティブへの参加停止が原因だとしつつも、「ただし、穀物輸送オペレーションはロシアの立場と関係なく続いている。火曜日(1日)は、港から出帆した船に対して36件の検査が実施された」と伝えた。

同氏はまた、共同調整センターのアブドゥラ国連調整官は、トルコ代表団と緊密に協力しているとし、ロシアの完全な参加の回復に向けて「彼はあらゆる努力を行っている」と指摘した。

なお、最新のデータでは、ウクライナの海洋港から黒海穀物イニシアティブを通じて輸送された穀物やその他の食料品の総重量は970万トン強となっているという。

また、これに先立ち、クブラコウ・ウクライナ・インフラ相は、ツイッター・アカウントにて、11月3日には、黒海穀物回廊を通じて、さらに8隻の農作物を積んだ船が出港すると発表していた。その際クブラコウ氏は、「私たちは、国連から確認を受け取った。また、2日、ボスポラスでは検査も行われる」と伝えていた。

写真:ウクライナ・インフラ省