ウクライナの海洋港からすでに約50万トンの農作物出荷=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は13日、ウクライナの海洋港から出荷された農産物はすでに約50万トンに上ったとし、ウクライナの穀物が世界の食糧危機を緩和していると発言した。

ゼレンシキー大統領が13日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、「穀物輸出イニシアティブが結果を出していることが非常に重要だ。その実現開始から、ウクライナの港から穀物を載せた3大陸7か国の船計16隻がすでに出港している。欧州、アジア、アフリカだ。船には、約50万トンのトウモロコシ、小麦、ヒマワリ油粕、大豆、その他世界の市場が絶対的に必要としている農産物が載っている。それはすでに食糧危機の先鋭さを緩和しており、私たちの農産物の消費国に一定の平穏への期待を与えている」と発言した。

同氏はまた、パートナーがウクライナの出荷品と港の安全を保証してくれ、ロシアの挑発とテロを防いでくれれば、食糧危機問題は解消されていき、いずれ世界の議題から完全に取り除かれるだろうと指摘した。

さらに同氏は、現在もピウデンニー港から次の貨物船の出帆が準備されているとしつつ、「過去2週間弱で私たちのオデーサ港、チョルノモルシク港、ピウデンニー港の3港から7月全体の車両での輸出量並、鉄道輸出の3分の2以上並の量を輸出することができたのだ」と指摘した。

同時に同氏は、輸出封鎖解除により人々の雇用が回復できたとし、また来年へ向けた種まきに必要な資金、ウクライナの国家予算への収入も確保されていると強調した。

そして、同氏は、「経済を活性化させることは、勝利への道における絶対条件だ」と指摘した。