ロシアはウクライナから盗んだ穀物を捏造書類でトルコに持ち込んでいる=宇大使

ボドナール駐トルコ・ウクライナ大使は、ロシアはウクライナで盗んだ穀物をまず占領下セヴァストーポリへ運び、そこから船でロシアの港へ持ち込み、さらにそこから捏造した書類で「ロシア産」としてトルコへ輸送していると発言した。

ボドナール駐トルコ・ウクライナ大使がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した

ポドナール氏はは、「報告によれば、書類上は、ウクライナの穀物でもなく、ウクライナの港からでもないことになっているという。実際にはこうだ。侵略者は、ウクライナの穀物を盗み、それを車道でセヴァストーポリまで運び、そこから船でロシアの港へ運ぶ。それから、その穀物は捏造書類によって、あたかもロシア産穀物かのように扱われるのだ」と発言した。

同氏はまた、トルコの港にその穀物が持ち込まれた時に書類上、セヴァストーポリ発だとかヘルソン発だとか書いてあったら、それらが受け取られることはないが、それがあたかもロシア領のクラスノダール発とかノヴォロシースク発からだと書かれていたら、トルコの機関にとっては違反がないことになると指摘した。

その上で同氏は、「それが危険な前例を作り出しているのだ。私たちは、ロシアのそのような行為を止めなければならない。私たちは、ロシアの行為の違法性を法的に立証し、それらの船舶の動きを止めるに、根拠証拠のデータベースと法執行機関の決定を作り出す作業を急いでいる」と発言した。

さらに同氏は、盗んだ穀物を購入する企業をはじめ、その取引に参加する者たちは、ウクライナとの今後の協力に制限が生じるだろうと指摘し、「私たちはトルコ側に対して、ロシアと、第三者が盗んだ穀物の違法輸送に利用している船舶のリストを渡した。トルコの港も含む。トルコ政府は、注意し始めており、詳細に作業を行うことを約束した」と発言した。