ウクライナの穀物輸出のためにはバルト諸国の港が最も展望あり=農業省

ウクライナのソリシキー農業政策食料相は9日、ウクライナの穀物の輸出に関して、黒海の港がロシアにより封鎖あるいは占領されていることを受け、リトアニアとラトビアの海洋港を利用するのが最も展望があると見られていると発言した。

ソリシキー農業政策食料相がメディアセンター・ウクライナにおける記者会見時に発言した。

ソリシキー氏は、「ウクライナの穀物の外国の港を経由した輸出に関しては、最も展望があると見られているのはバルトの港、クライペダ港(リトアニア)とラトビアの3港である。それらはポーランドの港よりはるかに強力であり、より発展したインフラがある。それらの港はウクライナの穀物の仕事をする準備がある上、さらに現在、それらの港はベラルーシとロシアからの輸送を失っているところなのだ。今私たち皆が一緒に作業している主要な問題は、そこまでどうやって運ぶかである」と発言した。

さらに同氏は、ルーマニアの港も利用可能だが、時期によってはブルガリア、セルビア、ハンガリーの製品の輸送に使われ、競争が激しくなるという問題があると指摘した。

その他、カナダのフリーランド副首相は、ウクライナのテレビ番組「ウクライナ24」に出演した際、カナダはウクライナの穀物輸出問題の解決支援を行いたいと思っていると発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フリーランド氏は、世界には、ウクライナにおける戦争で食料不足が起こることへの大きな懸念が存在するとし、カナダは穀物輸出問題の解決のためにウクライナを支援したいと発言した。

同氏は、「私たちは、ウクライナ政府と協力についてたくさん話した。第一に、中東やアフリカの人々に、食べ物がなくなった場合、その罪があるのは、ウクライナの港を封鎖しているロシアだということを理解させるために、どのようにしてその問題を世界のレベルに押し上げるかである。私たちは、ウクライナの穀物が世界のお腹を空かせた人々に輸出できるようにするための具体的手段を作成し始めている」と発言した。