今年のウクライナの農作物の収穫は前年比約65%の見込み=専門家

ウクライナの経済学者のオレフ・ペンジン氏は、今年のウクライナの農作物の収穫は前年比で約65%となるだろうとの見込みを示した。

ペンジン氏がフロマツィケ・ラジオ出演時に発言した

ペンジン氏は、「世界には豊富な食糧はない。ウクライナがいつもの市場に何かを送らないなら、そこには食糧が現れないことになる。その地では、穀物の価格が急騰することになろう」と発言した。

同氏はまた、ロシアがウクライナの穀物の備蓄を破壊していると指摘した。「ロシアは、穀物を持ち出すのと並行して、穀物貯蔵庫、化学肥料倉庫、燃料備蓄への砲撃を行っている。ウクライナに自らの農業国としての能力を失わせるために、あらゆることを行っている。ウクライナとロシアは、世界で同じ食糧市場で競争しているのだ」と発言した。

同氏はまた、国連のデータを参照し、ウクライナの戦争とウクライナの港の封鎖により、世界の17億人の人々に飢餓をもたらす可能性があると指摘した。同氏は、「なぜなら、食糧価格の増加は、世界中の価格上昇をもたらすからである。多くの人が財政面で食料品へのアクセスの機会を失ってしまう」と発言した。