ドイツ政府、ロシアにルーブル建でのガス料金支払いはしないと改めて表明

3月31日、ロシアが4月1日からルーブル建によるガス料金の支払いを行わない非友好国とは現行契約を停止すると発表したことにつき、ハーベック独経済相はドイツ政府はロシアに脅迫させないと発言した。

ハーベック経済相がベルリンでのルメール仏経済相との協議後に発言した。

ハーベック氏は、「私たちは、プーチンが決定するあらゆることに対してよく準備ができている」と発言した。

さらに同氏は、「決定的な意味を持つのは契約の遵守である」と改めて述べた上で、現行契約はユーロ建あるいはドル建での支払いを定めていると喚起した。

加えて同氏は、「私たちにとって重要なことは、プーチンに、私たちを脅迫しても許される、というシグナルを送らないことである」と強調した。

同氏は、ガス料金は高いものの、ドイツのガス貯蔵庫は一晩で多く補充されたとも発言した。

これに先立ち、プーチン露大統領は3月31日、ロシアが定めた非友好国が4月1日からルーブル建でガス料金を支払わない場合、ガス契約義務の不履行とみなして、ロシアは今後ガス供給は行わないと発言していた。

なお、ロシアによるウクライナへの全面的侵攻直前時点で、EUは天然ガスの約40%をロシアから輸入していた。中でも、ドイツはロシア産天然ガスへの依存が大きく、約55%をロシアから輸入していた。