ゼレンシキー大統領、米商業界代表者にウクライナへの投資を呼びかけ

訪米中のゼレンシキー大統領は1日、米国の商業界代表者たちと会談し、ウクライナの改革を説明した上で、同国への投資を呼びかけた。

ウクライナ大統領府広報室が伝えた

発表によれば、大統領が会談したのは、金融、エネルギー、農業、インフラ、防衛産業の企業の代表者たち。

ゼレンシキー大統領は会談時、ウクライナ経済へ約3000億ドルを誘致することを目的とした「ウクライナ変革計画」を披露し、「私たちは、この変革を自分で行うことができるが、その場合は20〜25年かかる。そのため、私たちは、大企業からの良いサポートが必要なのであり、私たちはそれを歓迎する」と発言した。

大統領はまた、ウクライナは現在、ビジネス支援のために、言葉だけではない、現実的な行動を取っているとし、とりわけ最高会議(国会)が歴史的な農地改革を採択したことを伝えた。加えて大統領は、ウクライナは灌漑発展への投資にも関心があると伝えた。

さらに大統領は、インフラ面の変革や、国内に新しい道路や橋を建設する「大建設」プロジェクトについても説明した他、コンセッション法が採択されており、ヘルソン港とオリヴィヤ港へ外国の投資がすでに入っていると伝えた。

加えて大統領は、銀行改革についても伝え、ウクライナの最大の銀行の一つ「プリヴァト銀行」の民営化、国営防衛コンツェルン「ウクルオボロンプロム」改革、エネルギープロジェクト、「グリーンエネルギー」方針について説明した。

その他、大統領は、2000万ユーロ以上をウクライナに投資した投資家に、ウクライナ政府から特別なサポートが得られる「投資乳母」システムについても報告した。

その上で大統領は、「多くの改革、多くの進展がある。私たちは急いでいる。話している時間はない」と強調した。

なお、ゼレンシキー大統領は現在米国を訪問している。9月1日には、バイデン米大統領と約2時間の会談を行った

大統領の訪米は、9月5日まで続く予定。