過去1年間でウクライナの平均月収7.4%増 6月は1万1579フリヴニャ=国家統計局

2020年6月のウクライナ国内の名目平均月収は、前年6月と比べて、7.4%増加し、1万1579フリヴニャ(約4万4000円)となった。

国家統計局が発表した

発表によれば、2020年6月の名目平均月収は1万1579フリヴニャであり、指定されている最低賃金(4723フリヴニャ)の約2.5倍となっている。

なお、過去数か月の平均月収の増減には、コロナ危機とそれに伴う防疫措置導入の影響が確認される。2020年3月の平均月収は1万1446フリヴニャであったが、防疫措置導入後となる4月には1万430フリヴニャまで急減。5月も1万542フリヴニャとほとんど回復しなかった。

他方、2020年6月には再び増加が確認されており、統計局発表では、6月の名目平均月収は、5月と比べ9.8%増、前年6月と比べ7.4%増だと伝えた。

分野別に見ると、2020年6月は、金融・保険産業従事者の平均給与が最も多く、1万9324フリヴニャ。続いて、IT産業が1万8926フリヴニャ、国家ガバナンス・防衛分野が1万6386フリヴニャであった。

平均給与が最も少なかったのは、宿泊・飲食分野で5207フリヴニャであり、2019年6月と比べ、24.3%減となり、コロナ危機の影響が大きく見られた。また、保健・社会支援供与分野は、8841フリヴニャ(前年同月比17.2%増)であった。